世相の輪斬り:50代男性
体育館の薄暗い用具倉庫の内緒話
格差と陰陽が互いの存在で社会が成り立っていると言えるのか。。。
50代男性の焦燥
この年代の男性たちから聞こえてくる心の叫び
あともう少しまだまだいけると強がる
出世コースからは外れた感は否めないものの
三十余年の月日に捧げた仕事への自負
そんな矢先に非情にも渡された引導
ただちに解雇や契約打ち切りを宣告されるのではなく
もはやこれまでとあきらめるように告げられ
それでも当人は他人ごとのようにピンとこないまま出向や早期退職の渦に飲み込まれ
やっと実感してきたころには底なしの現実に溺れもがく
気づけばどこを向いても自負していたものに振り向く存在などないことを思い知らされ
悪あがきすればするほど深みへと足をとられる
そして自身の気力や体力までもが衰弱していたことに焦る
最後は所属も肩書も何もかもを失ったことに絶望し焦燥に潰される
今の格差社会を蝕む日陰の病巣が
こんなところにも見え隠れしてる